血漿交換について。

血漿交換とは

血漿交換とは、血液中の血漿成分を入れ替える治療法です。血液を体外に取り出し、血漿分離器を使って血球成分と血漿成分に分離した後、患者の血漿を廃棄し、その分を健常な方の血漿や代替製剤で補充します。

私の場合、水疱性類天疱瘡の原因である「抗BP180抗体」を減らすために血漿交換を行いました。この治療によって抗BP180抗体を除去し、病気の活動性を抑えるのが目的です。

しかし、血漿交換では抗BP180抗体だけでなく、IgG(免疫グロブリン)という免疫全体の成分も減ってしまいます。そのため、免疫グロブリン治療(IVIG)を併用し、健常な方のIgGを点滴で補充する必要があります。

私が受けた血漿交換の経過


治療開始前の数値(2月7日)
• 抗BP180抗体:1,460
• IgG:600


血漿交換 1回目後(2月11日)
• 抗BP180抗体:373(大幅に減少)
• IgG:292(さらに低下)


• 免疫グロブリン治療(IVIG)5日間実施 + ステロイドパルス継続(2月20日)
• 抗BP180抗体:243(さらに減少)
• IgG:2,208(回復)
• その後の治療方針
• ステロイド内服治療のみに移行

まとめ

血漿交換によって抗BP180抗体は大幅に減少しましたが、その分IgGも低下するため、免疫グロブリン治療を併用することでバランスを取ることが重要でした。この治療を経て、最終的にはステロイドの内服治療に移行しました。

水疱性類天疱瘡の治療は人によって異なりますが、血漿交換は抗体を急激に下げる効果があるため、特に症状が重い場合に選択肢となる治療法の一つです。

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